IT特化型の就労移行支援事業所おすすめ比較

IT特化型の就労移行支援事業所とは

IT特化型の就労移行支援事業所とは、プログラミング・Webデザイン・データサイエンスなどのITスキルの習得に特化したカリキュラムを提供している事業所です。

一般的な就労移行支援事業所では事務系スキル(Word・Excel)が中心ですが、IT特化型事業所では、より専門的なITスキルを体系的に学ぶことができ、IT業界への就職を有利に進められます

近年、IT業界は障害者雇用に積極的な企業が増えており、リモートワークとの相性も良いことから、障害のある方のキャリアの選択肢として大きな注目を集めています。特に発達障害(ASD)の方が持つ論理的思考力やパターン認識能力はプログラミングとの親和性が高く、IT業界で活躍している方が多くいます。

経済産業省の調査によると、日本ではIT人材が2030年には最大約79万人不足するとされており、IT業界は慢性的な人材不足の状態です。このことは障害のある方にとっても大きなチャンスであり、ITスキルを持っていれば就職の可能性が大きく広がります。

就労移行支援の基本的な仕組みについては就労移行支援とは?をご参照ください。

IT特化型で学べるスキル一覧

IT特化型事業所で学べる主なスキルは以下の通りです。事業所によって対応しているスキル範囲は異なりますので、見学時に具体的なカリキュラムを確認しましょう。

分野 学べるスキル 目指せる職種 学習期間の目安
プログラミング HTML/CSS、JavaScript、Python、Java、PHP Webエンジニア、バックエンドエンジニア 6〜12か月
Webデザイン Photoshop、Illustrator、Figma、UI/UXデザイン Webデザイナー、UIデザイナー 4〜8か月
データ入力・事務 Excel VBA、Access、タイピング データ入力、IT事務 2〜4か月
動画編集 Premiere Pro、After Effects、DaVinci Resolve 動画クリエイター、映像編集 3〜6か月
データサイエンス Python(pandas、NumPy)、SQL、統計学、機械学習 データアナリスト、データサイエンティスト 8〜18か月
インフラ・ネットワーク Linux、AWS、ネットワーク基礎 インフラエンジニア、サーバー管理者 6〜12か月

また、IT系の資格取得をサポートしている事業所もあります。取得を目指せる主な資格は以下の通りです。

  • ITパスポート:IT基礎知識の国家資格。未経験者の第一歩として最適。合格率は約50%
  • MOS(Microsoft Office Specialist):Excel・Wordの操作スキルを証明。事務職への就職にも有利
  • 基本情報技術者試験:エンジニアの登竜門的な国家資格。合格できればスキルの証明に大きく役立つ
  • Webクリエイター能力認定試験:Web制作スキルを証明
  • Python3エンジニア認定試験:Pythonプログラミングスキルを証明

資格取得は必須ではありませんが、ポートフォリオと合わせて持っていると就職活動で有利に働きます。事業所によっては受験料を補助してくれるところもあります。

主要なIT特化型事業所の比較

全国展開している代表的なIT特化型就労移行支援事業所を比較しました。

事業所名 主な学習内容 拠点数 特徴 在宅対応
Neuro Dive(ニューロダイブ) データサイエンス、機械学習、BI 5拠点 先端IT領域に特化。データサイエンティストを目指せる。パーソルダイバースが運営 あり
atGPジョブトレ IT・Web Webデザイン、プログラミング 5拠点 大手パーソルグループ運営。就職実績が豊富。企業とのネットワークが強い 一部あり
manaby(マナビー) Web制作、デザイン、プログラミング 全国約20拠点 在宅訓練に特に強い。eラーニングで自分のペースで学習。地方にも拠点あり あり
CONNECT(コネクト) プログラミング、Webデザイン 関東中心 未経験からエンジニアを目指せるカリキュラム。チーム開発の経験も積める 一部あり
Kaien(カイエン) IT系を含む多様なプログラム 全国約15拠点 発達障害に特化。IT系コースでは実践的な企業課題に取り組める あり

拠点数・内容は変更される場合があります。最新情報は各事業所の公式サイトでご確認ください。事業所選びの詳細は選び方ガイドも参考にしてください。

事業所を比較する際に確認すべきポイント

  • カリキュラムの内容とレベル(完全未経験から対応できるか)
  • IT業界への就職実績(就職率だけでなく就職先の企業名・職種も確認)
  • 講師の経歴(IT業界での実務経験があるか)
  • ポートフォリオ作成のサポート体制
  • 在宅対応の範囲(完全在宅可能か、ハイブリッドか)
  • 資格取得のサポート・受験料補助の有無

IT特化型が向いている人・向いていない人

向いている人

  • IT業界で働きたいという明確な目標がある
  • PCを使った作業が好き、または得意
  • 一人で黙々と作業することが苦にならない
  • 論理的に考えることが好き
  • 在宅勤務を目指している(在宅対応の就労移行支援との組み合わせも有効)
  • 発達障害(特にASD)の特性を活かしたい
  • 手に職をつけてキャリアアップしたい
  • クリエイティブな仕事に興味がある

向いていない人

  • PCに対して強い苦手意識がある
  • 対面でのコミュニケーションを重視した仕事をしたい
  • IT分野にまったく興味がない
  • すぐに就職したい(IT特化型は学習に時間がかかるため、利用期間を考慮する必要がある)
  • 長時間PCに向かうことが体調的に難しい

IT特化型が自分に合うか迷っている方は、まず見学・体験で実際のプログラムを体験してみることをおすすめします。一般型の事業所でもPC訓練は受けられるため、レベル感を比較してみると良いでしょう。「プログラミングに興味はあるけど、自分にできるか不安」という方も、体験してみて初めて適性がわかることがあります。

IT業界への就職実績

IT特化型事業所からのIT業界への就職実績は、年々増加しています。主な就職先の業種と職種を紹介します。

就職先の業種例

  • Web制作会社
  • システム開発会社(SIer)
  • IT系スタートアップ
  • EC(電子商取引)企業
  • 一般企業の情報システム部門
  • データ分析会社
  • ゲーム会社
  • 広告代理店(デジタル部門)

主な職種と想定年収

職種 業務内容 想定年収(障害者雇用枠) リモートワーク適性
Webデザイナー Webサイトのデザイン・コーディング 250〜400万円 非常に高い
プログラマー プログラミング、テスト 280〜450万円 非常に高い
データ入力・IT事務 データ処理、システム管理補助 200〜300万円 高い
データアナリスト データ分析、レポート作成 300〜500万円 非常に高い
動画編集 映像の編集、エフェクト作成 250〜380万円 高い

IT業界はスキルがあれば障害の有無に関わらず評価される傾向が強く、キャリアアップの可能性も高い業界です。また、リモートワークが普及しているため、通勤の負担を減らしたい方にとっても大きなメリットがあります。費用面でも、IT系の仕事は比較的給与水準が高いため、就労移行支援で学ぶ時間に投資する価値は十分にあります。

また、IT業界ではフリーランスとして働く選択肢もあります。スキルが十分に身についた段階で、クラウドソーシングなどを活用して在宅でフリーランスとして働く方も増えています。

未経験からIT業界への就職を成功させるコツ

IT未経験から就職を成功させるために、以下のポイントを意識しましょう。

  1. ポートフォリオを充実させる:制作実績をまとめたポートフォリオは、スキルの証明として面接で非常に重要。事業所での制作物を丁寧にまとめましょう
  2. 資格を取得する:ITパスポートやMOSなど、客観的にスキルを証明できる資格があると有利
  3. チーム開発の経験を積む:事業所でのグループワークやチーム制作は、職場でのコミュニケーション力の証明になる
  4. GitHubを活用する:ソースコードをGitHubで公開しておくと、技術力の直接的なアピールになる

まとめ

IT特化型の就労移行支援事業所は、IT業界への就職を目指す方にとって非常に有効な選択肢です。プログラミング、Webデザイン、データサイエンスなど、市場価値の高いスキルを体系的に学べるだけでなく、就職活動のサポートも受けられます。IT業界はリモートワークとの親和性も高く、障害のある方にとって働きやすい環境が整いつつあります。IT人材の需要は今後さらに高まることが予想されており、今スキルを身につけておくことは将来のキャリアにとって大きなプラスになるでしょう。自分の適性や目標に合った事業所を選ぶために、まずは複数の事業所を見学・体験してみてください。

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